新内研進派 家元 新内志賀さん。

茨木市で、初めて新内志賀さんの演奏を聞いた時。『これは、何?』と思いました。

聞いたのは『現代音楽作曲家 松下眞一』についての新内志賀さんの新作曲。

洋楽アンサンブルあり、劇のような部分あり、三味線、そして語りがそれらをつなぐ役割をしているのです、が。全体でみると『これは、何?』『新内って、何?』でした。

調べてみると「新内」は、江戸期に流行した座敷芸。流しの芸。江戸期には、風紀を乱す。と、演奏を禁じられた時期もある芸能。歌舞伎から派生し、常磐津 清元とルーツは同じ。でも、今は、演奏される事が少なくなっている。古典と言われ、名曲と言われる曲も沢山ある。でも、今、演奏する人が少ない。演奏されない。とわかりました。

『聞いてみたい。』と思い、新内志賀さんに『古典の演奏をしてください。聞きたいです。』とお願いしました。

幸い、祇園で中華『ぎをん桃庭』を経営している村上斗紫さんが『ぎをん桃庭』の広間を、会場に提供してくださいました。

大正時代建築の元お茶屋。谷崎潤一郎さんが贔屓にしていたお茶屋。坂東三津五郎さんが稽古場にしていた広間がある、日本家屋。大正時代の面影が色濃く残る建物で聞く、新内の名曲。

今は、演奏される事が殆どない曲たち。

1曲、1時間と言われる演奏時間ですが、省略無し、フルバージョンで演奏します。

聴衆は、誰も、新内の曲を知りません。私も、貴女も、貴方も、初心者です。

初心者が『言葉が理解できない。』と思うのか?

それとも、あっという間に、1時間が過ぎるのか?

古い建物と、古い曲が混じり合い、素敵なタイム

トリップの一時になるのか?

ワクワク、ドキドキの今です。

皆様のご来場をお待ちしています。

        オフィス貴和 花岡貴和子