香綸会 の 暖簾 について

香綸会の会場は、元お茶屋さん。

お茶屋の建物をそのままに、お座敷中華「ぎをん桃庭」として営業しています。

「ぎをん桃庭」が、香綸会に変わるのは、年4回。

いつもは、桃庭の のれん が掛かる入口に「香綸会」の  のれん がかかる。

それが、開場の合図です。

 

この(のれん)は、制作 重森大知。重森大知さんは、重森三果さんの息子さん。

大知さんに 暖簾製作のコンセプト を お聞きしましたので、紹介します。

 

「オフィス貴和様から依頼を受け、この度「香綸会」で掲げる(のれん)を制作いたしました。

香綸会は、母である重森三果が年4回開催する今までにない企画の独演会です。

また、演奏する場所も歴史ある建物ということで、そこに掲げる(のれん)は古典的であり、

あたらしさも感じる物にできないかという考えのもと制作に取り掛かりました。

 

制作のコンセプトは、香綸会の 興隆と成功を祈り『吉祥尽くし』です。

魔除けの意味を持つ【籠目文様】【流水文様】

調和を意味する【七宝紋様】

不断長久を意味する【紗綾形紋様】など、伝統紋様の持つ祈りを(のれん)に込めました。

また、尾形光琳の(紅白梅図屏風)から着想を得て(梅に鶯)まさに鶯のように唄う様を

新内に掛けました。

合わせて、松と竹をデザインに落とし込む事で(松竹梅)も表現しています。

 

(のれん)と共に、歴史ある空間で心ゆくまで新内を、お楽しみくださいませ。

のれん 制作  重森 大知」